『TO BE HERO X』を見て、「過去にも『TO BE HERO』という作品があるけれど、つながっているの?」「どの順番で見ればいい?」と気になった方もいるのではないでしょうか。
『TO BE HERO』は2016年、『TO BE HEROINE』は2018年に日本で展開され、『TO BE HERO X』は2025年4月から放送された作品です。
3作品にはHaolin(リ・ハオリン)さんが関わっていますが、作品ごとに主人公や世界設定は大きく異なります。
この記事では、確認できる公式情報や各作品の配信情報をもとに、『TO BE HERO』『TO BE HEROINE』『TO BE HERO X』の違いを整理します。
- 『TO BE HERO』3作品の基本情報
- 初代『TO BE HERO』の特徴
- 『TO BE HEROINE』の特徴
- 『TO BE HERO X』で変わったポイント
- 過去作を見ていなくても『X』を楽しめるか
- 3作品を見る場合の順番
『TO BE HERO』3作品を比較
| 作品 | 日本での展開 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| TO BE HERO | 2016年 | 便座デザイナーの「おっさん」がヒーローになる |
| TO BE HEROINE | 2018年 | 少女・二葉と異次元の精神世界を描く |
| TO BE HERO X | 2025年 | 「信頼」がヒーローの力になる世界を描く |
タイトルには共通して「TO BE HERO」が使われていますが、主人公や世界設定を見ると、それぞれかなり異なる作品であることが分かります。
2016年『TO BE HERO』はどんな作品?
2016年の『TO BE HERO』では、主人公は便座デザイナーとして働く「おっさん」です。
容姿端麗ながら、だらしない父親でもあり、離婚後は娘のミンちゃんと二人で暮らしています。
ところがある日、トイレで用を足している最中に便座へ吸い込まれ、地球を救うヒーローになることになります。
その代償として、それまでのイケメン姿からぽっちゃりとした姿へ変身するという、かなり変わった設定です。
一方、物語では地球を守るだけでなく、主人公と娘ミンちゃんの関係も描かれます。
『TO BE HERO X』の記事に以前混ざっていた「中年のおっさん」「ミンちゃん」という設定は、実はこちらの2016年版『TO BE HERO』の設定です。
今回、作品ごとに情報を整理してみて、私自身も旧作の設定と『X』の設定を混同しやすいことが分かりました。
2018年『TO BE HEROINE』はどんな作品?
『TO BE HEROINE』では、主人公が二葉という少女に変わります。
周囲から大人になることを期待され、心のバランスをうまく取れなくなっていた二葉が、ある日、異次元世界へ迷い込みます。
そこは光が失われ、闇が支配する世界。
住人たちはパンツ一枚の幼児の姿で存在し、身につける衣服が力になります。
さらに物語では、この異次元の精神世界における光と闇の対決が、二葉自身の心の中にある希望と絶望の対決として描かれます。
つまり『TO BE HEROINE』は、初代と同じ設定をそのまま繰り返した作品ではありません。
主人公も舞台も物語の中心となるテーマも大きく変わっています。
2025年『TO BE HERO X』はどんな作品?
『TO BE HERO X』は、2025年4月6日からフジテレビほかで放送された完全オリジナルアニメーションです。
公式サイトでは、bilibili×アニプレックスによる作品として紹介され、原作・監督をHaolin(リ・ハオリン)さん、アニメーション制作をBeDreamが担当しています。
最大の特徴は、人々からの「信頼」がヒーローの力になるという世界設定です。
人々が「この人物は空を飛べる」と信じれば、その人物は飛行能力を手に入れる。
逆に、特殊な力を持っていても人々からの信頼を失えば、能力も失われます。
信頼は「信頼値」として数値化され、ヒーローランキングにも影響します。
初代の「おっさんがヒーローになる物語」や、『HEROINE』の「二葉の精神世界」とは大きく異なる設定です。
『X』では10人のトップヒーローが登場
『TO BE HERO X』には、ランキング上位の10人のヒーローが登場します。
- X
- クイーン
- 梁龍
- 黙殺
- リトルジョニー&ビッグジョニー
- ロリ
- ラッキーシアン
- トラ
- 魂電
- ナイス
一人の主人公だけを追うのではなく、それぞれのヒーローに焦点を当てながら物語が進んでいく点も、『X』の特徴です。
トップ10の順位や声優については、別の記事で詳しく整理しています。
3作品で大きく違うポイント
3作品を並べてみると、「TO BE HERO」という言葉は共通していても、作品の仕組みは大きく違います。
主人公が違う
初代では「おっさん」、『HEROINE』では二葉、『X』では複数のトップヒーローを中心に物語が描かれます。
ヒーローになる仕組みが違う
特に『X』では、「信頼値」という明確な仕組みが世界設定の中心に置かれています。
信頼を得ることで能力が生まれ、信頼を失えば能力も失われるという設定は、『X』を理解する重要なポイントです。
映像表現も変化している
『TO BE HERO X』公式サイトでは、本作を「スタイル横断型アニメーションシリーズ」と紹介しています。
ナイス編ではCGアニメをベースにした制作が行われるなど、キャラクターや物語に合わせた映像表現も特徴になっています。
この映像表現については、別の記事で詳しく整理しています。
『TO BE HERO X』を見る前に旧作を見る必要はある?
ここは、今回3作品を整理するうえで特に注意したポイントです。
『TO BE HERO X』公式サイトでは、Haolin(リ・ハオリン)さんの代表作として『TO BE HERO』シリーズが紹介されています。
一方、公式サイトの『X』のイントロダクションは、「信頼」「信頼値」「ヒーローランキング」「ヒーロートーナメント」など、『X』独自の世界設定から説明されています。
そのため、少なくとも公式の作品紹介を見る限り、旧作を見ていないと『X』の基本設定が理解できない構成にはなっていません。
私は、まず『TO BE HERO X』から見ても問題なく作品世界に入れると考えています。
ただし、シリーズの作風の変化やHaolin監督が描いてきたヒーロー作品の違いを比較したい場合は、旧作を見てみるのも面白いでしょう。
見る順番はどうすればいい?
公開された順番で見るなら、次の順番です。
- 『TO BE HERO』(2016年)
- 『TO BE HEROINE』(2018年)
- 『TO BE HERO X』(2025年)
シリーズの変化を追いたい場合は、この公開順が分かりやすいでしょう。
一方、『TO BE HERO X』に興味を持っているだけなら、最初から『X』を見てもよいと思います。
「必ず初代から見なければならない」と考える必要はありません。
『X』は「続編」と断定しない方が分かりやすい
以前のこの記事では、『TO BE HERO X』を「シリーズ第3作」「過去作の魅力を受け継いだ続編・集大成」といった表現で紹介していました。
しかし、公式情報を改めて確認すると、『X』はbilibili×アニプレックスによる完全オリジナルアニメーションとして紹介されています。
Haolin(リ・ハオリン)さんが『TO BE HERO』シリーズにも関わっていることは公式プロフィールから確認できますが、旧作と『X』の物語が直接続いていると断定できる説明は、今回確認した公式情報では見つけられませんでした。
そのため本記事では、「直接的な続編」と決めつけず、同じ『TO BE HERO』の名前を持つ作品を比較するという形で整理しています。
3作品を比べて感じたこと
3作品の情報を調べ直して印象に残ったのは、同じ「ヒーロー」という題材でも、作品ごとにアプローチが大きく違うことです。
初代は「おっさん」と娘ミンちゃん、『HEROINE』は二葉の精神世界、『X』は信頼値とヒーローランキング。
タイトルだけを見ると同じ設定を引き継いでいるように感じますが、実際に内容を整理すると、それぞれに独立した特徴があります。
特に『X』から入った人が初代を見ると、「以前の記事に出てきたおっさんとミンちゃんは、こちらのキャラクターだったのか」と違いが分かりやすいと思います。
まとめ|旧作を知らなくても『TO BE HERO X』から楽しめる
3作品の違いをまとめます。
- 『TO BE HERO』は2016年に展開された作品
- 主人公は便座デザイナーの「おっさん」
- 『TO BE HEROINE』は2018年の作品
- 主人公は少女・二葉
- 『TO BE HERO X』は2025年4月から放送
- 『X』では「信頼」がヒーローの力になる
- 公式情報では『X』を完全オリジナルアニメーションとして紹介している
- 旧作との物語上の直接的な続編関係は断定しない
公開順でシリーズの変化を楽しむなら『TO BE HERO』→『TO BE HEROINE』→『TO BE HERO X』。
一方、『X』だけに興味がある場合は、まず『TO BE HERO X』から見ても基本設定を理解できる構成になっています。
今回あらためて3作品を比較したことで、旧作の設定と『X』の設定を混同せず、それぞれの作品として楽しむことが大切だと感じました。
※本記事は2026年10月時点で確認できる『TO BE HERO X』公式サイトおよび各作品の公開情報をもとに、確認できる事実と筆者の感想を分けて構成しています。



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